小石原 鬼丸豊喜窯の作品
先月九州に出張した際に、民陶の産地である小石原の窯元を回ってきました。
コイシワラ WHERE???
東日本の方にはあまり聞き覚えのない地名かもしれませんが、
窯元50数軒を数える福岡の陶郷です。
最近はメディアの影響で、小石原焼から派生した小鹿田(おんた)焼の方が、
知名度が高くなっているけれど。
九州の民藝における小石原のポジションは、とても重要だと考えています。
たぶん4~5年ぶりの訪問。
前回と同じく、 作風が好きな鬼丸豊喜窯と鶴見窯を回ってきました。
鶴見窯では、ほしい作品の数が揃わなかったので、今回はオーダーのみで、
9月あたりの入荷を予定しております。
また鬼丸豊喜窯では、数アイテムをその場でセレクトさせてもらって、
そのまま東京に送ってもらいました。
というわけで、 昨日6月1日から、鬼丸豊喜窯の作品を店頭に並べております。
小石原の器の加飾の特徴は、
ろくろを回しながら表面を削っていく「飛びかんな」という技法、
またろくろを回しながら化粧土をストライプ状に塗る「刷毛目」という技法。
手作業で大量に素早く模様を付けたいことから、
18世紀当時、必要に迫られて考え出された技法なのだと思いますが。
濃いチャコールグレイの土と白い化粧土とのコントラストが抜群で、
いま見ると、とてもモダンでかっこいいんですよね。
時代を越えて、グッとくるものがあります。
特に、この鬼丸豊喜窯、 店主が見て回った限りでは、
「飛びかんな」と「刷毛目」が、 数ある窯元の中でもいちばん美しいと思います。
伝統を正確な技術で活かしてゆく職人としての姿勢が潔くて、
数年前にはじめて伺った時から、素晴らしいなあと思っていたのです。
近いうちにホームページでの販売も考えておりますが、
とり急ぎ、神楽坂の店頭で先行販売させていただいております。
使いやすい民藝のうつわですので、ぜひ見に来てくださいね。
■店主の個人ブログはこちら>> 神楽坂 器 日和。
■店主のつぶやきはこちら>> 神楽坂 暮らす。
(2013年6月2日)
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