「器茶話 民藝 完結編」を開催いたしました
7月に、フードコーディネーター・タカハシユキさんの事務所で、
器のお話し会(器茶話)の民藝編という講座を開かせてもらったのですが。
うだうだと話していたら、話し終えることができなくなってしまい、
昨夜、その二回目(=完結編)を開催いたしました。
「神楽坂 暮らす。」は、民藝専門店というわけではないわけで。
ただ民藝運動をべた褒めして、「民藝ファンを作る」ということではなく、
座学として、民藝のいいところも悪いところも、どっちもお話ししてみました。
聞いていただいたのは、エディターやスタイリスト、カメラマンといった方々で、
古今東西のさまざまな素敵なものを見聞きしてきた方々。
店主は、知っていることをみなさんに伝える通訳のようなものなので、
あとは、聞いていただいた方の中で各自解釈していただくのがよいのかなあ、と。
そんな感じの講座にさせていただきました。
というわけで。
お話しが終わった瞬間に、座は、そのまま宴会に移行。
「8時だヨ!全員集合」の舞台転換並みの素早さにて。
そして、タカハシさんのお手製のお料理が次から次へと手品のように登場。
素材も調理法もシンプルなのに、家庭料理とひと味違うところが、さすがプロ。
感心しました。
タカハシさんは、二十代の頃からの呑み仲間で、われわれ仲間の出世頭です。
(知り合ってからもうすぐ20年!)
店主は今に至るまで、何度か進路を変えた末に器屋になったのだけれど、
彼女は二十代の頃から目指す方向が一貫してる。お料理ひとすじ。
何事かを成すためには、そのくらいの月日をかけなければいけないんですよね。
最近は、ブログが人気になっていきなり料理本を出すような輩が多いと聞くけれど、
そういうのって、あんまり好きじゃないなあ。
情報社会によって世の中の流行り廃りのサイクルは短くなっているけれど、
それによって人間の能力向上の速度までが早くなったわけじゃないし。
ブログの人気(アクセス数)なんていう物差しでは測れない大事なことが、
この世界にはまだまだたくさんあるはずだと思うんですよ。
古い考えでしょうか。
さて。
店主の場合、前職の百貨店時代に器の企画買付をはじめてから、13年になるけれど。
まだまだあまちゃんだという気持ちは心の片隅に持っているつもり。
このままあと7年がんばったら、20年。
そこまで行けたら「器屋ひとすじ」って言ってみようかな、なんて。
そんなわけで、器屋である自分にとっての新たなライフワーク「器茶話」は、
これからも、いろいろな場で続けてゆきたいと思っています。
次回は9月16日、東京を飛び出して、福島県の三春で開催しますよ!
■店主の個人ブログはこちら>> 神楽坂 器 日和。
■店主のつぶやきはこちら>> 神楽坂 暮らす。
(2013年9月2日)
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