企画展「冬のひととき」より、作品点描
2月6日からスタートした企画展「冬のひととき」。
益子の作り手が作るマグと笠間の作り手が作るポットを取り揃え、
冬のあたたかなティータイム&コーヒーブレイクを提案しております。
実際に展示されている作品をちょっとだけご紹介しておきますので、
以下、ご参考まで。
こちらは、佐々木康弘さんの作品。
複数の釉薬を組み合わせたテクスチャーには何とも言えない味わいがあり、
線刻した溝を釉薬が流れている様子が美しいですね。
今回の展示の中で唯一、磁器作品を出品してくれているのが、庄司千晶さん。
淡くやさしい雰囲気の釉薬がとろりと表面を流れていて、独特の風合い。
北欧の工芸に造詣が深い庄司さんらしい色遣いですね。
コーヒーやスープをたっぷり飲めるサイズで、冬の定番にしたいカップです。
益子の土のぽってりとした風合いを活かした松崎麗さんの作品。
呉須絵具で描かれた草花の紋様が、女性らしい印象。
また、表面にはつや消しの釉薬が施されていて、やさしい手触りです。
今回、初めて出品していただいているのが、鈴木稔さん。
石膏型を使った独特の造形と益子民芸の伝統釉を使ったオリジナリティ溢れる意匠。
鈴木さんの感性が際立った作品が届きました。
画像のクロス紋様の物のほかに、
二色の釉薬を掛け分けたシンプルな作品も揃っています。
精緻な造りのポットは、桑原哲夫さんの作品。
一般論として、精緻な造形というのは、鋭利で冷たい印象になりがちなものですが、
桑原さんの作品には、どこか微笑ましく、あたたかなたたずまいを感じます。
そして、もちろん使いやすさもばつぐん。
手前の白い作品は、陶製の細かな茶漉しの穴が付いたティーポット、
奥の薄茶色の作品は、コーヒーポットです。
以上、ちらりとご紹介してみましたが、画像は、展示作品のほんの一部。
実際に会場に来ていただくと、もっとたくさんの個性的な作品に出会えます。
「冬のひととき -益子のマグと笠間のポット-」は、
ロングランで、2月23日までの開催。
春が訪れる前の寒いこの時期、
「神楽坂 暮らす。」で、あたたかな作品に触れていただければ、思います。
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(2015年2月9日)
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