枯淡の味わい、冨本大輔さんの器
みなさんは、「枯淡」ということばをご存じでしょうか?
辞書で調べてみると、以下のような説明がなされています。
1 人柄・性質などがあっさりしていて、しつこくないこと。
世俗的な名利にとらわれないで、さっぱりしていること。また、そのさま。「―な(の)境地」
2 書画・文章などに俗っぽさがぬけ、あっさりとした中に趣があること。
また、そのさま。「―な画風」
そんなことばで形容するのがふさわしい器が、常滑の冨本大輔さんから届きました。
五寸の小丼、七寸の深皿、そば猪口が大小2種。
土をロクロで成型→呉須絵具で絵付け→灰釉を掛けて焼成、という
非常にシンプルな工程で作られている器です。
シンプルであるが故に、確かな造形感覚と作陶技術がないと作れない作品たちは、
どれも、地に足がついた感じがして素敵だなあ、と感心してしまいます。
そんな器を表現することばとして浮かんだのが、上で紹介した「枯淡」ということば。
あっさりした中に趣があり、そこには「引き算の美」があります。
日々の食卓の定番として、長く使ってゆきたい冨本さんの器。
オンラインショップにもUPしておりますので、
ぜひご覧くださいませ。
□ 呉須刷毛目 小丼 3024円
□ 呉須刷毛目 7寸深皿 3240円
□ 呉須点紋 そばちょこ 中 2160円
□ 呉須点紋 そばちょこ 小 1944円
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(2015年5月2日)
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